■ウォルナット / Walnut (クルミ科)
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果実としてのクルミが有名ですが、欧米では重要な木材の一つです。適度に重く、硬く、狂いが少なく、衝撃に強い特性をもちます。加工が容易で、表面仕上げも美しいのが特徴です。
家具等に使われているのはほとんどアメリカンウォルナットで、クルミに似た実がなりますが、日本のクルミの木とは違います。 |
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用 途 : 高級家具・内装材・楽器・床材・銃床 |
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■ビーチ / Beech (ブナ科)
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重硬な材で、衝撃にも強く、粘りがあり、スチーム曲げにも適しています。木肌は緻密で加工性、接着性は良く、表面仕上がりも美しいです。年輪が不明瞭でおとなしい木目をしており、辺材は紅白色、心材は淡紅褐色から濃紅褐色のものが多いです。
硬くて粘りがあり弾性に富む材質は、曲げ木の材料として古くから庶民の道具として利用されてきました。乾燥を充分にすることで狂いを押さえることができ、幅広い利用が可能な樹種です。 |
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用 途 : 家具・内装材・楽器・床材・無味無臭の材のため、食品容器に適する |
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■マホガニー / Mahogany (センダン科)
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世界の代表的な銘木の一つ。マホガニー色という名前がある程その赤褐色の色は知られています。
木材は光沢をもち、加工、仕上がり、耐久性に優れているものです。寸度安定性に優れ、理化学機器の箱(顕微鏡など)等にも利用されています。
中南米で採れるホンジュラスマホガニーやアフリカで栽培されているメキシカンマホガニーがあります。 |
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用 途 : 高級家具・高級室内装飾・建築材 |
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■メイプル / Maple ( カエデ科)
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硬質なもの(ハードメイプル)と、やや柔軟なもの(ソフトメイプル)に分けられています。メイプルシロップや、メイプルリーフでも有名です。
ややピンク色を帯びた肌目は非常に美しく、細かいものです。乾燥、加工がやや困難ですが、硬く、衝撃、摩擦に強いため、家具、ボウリングの床やピン、スキー板、ダンスホールの床などに使用されます。 |
バーズアイ・メイプル |
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小鳥の目のような小いさな円形の斑点が、板にたくさん散らばって表われる木目のものは特にバーズアイと呼ばれ、高級な家具材、楽器材として重用され、人気の高い樹種です。 |
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用 途 : 家具・楽器・内装造作材・フロアー材 |
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■チェリー / Cherry (バラ科)
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サクラ、ヤマザクラとも多数の種類、品種がありますが、備蓄が少なく、家具などに少量使われる貴重な材料となっています。材質はやや硬く、きめ細かい。保存性が高く、加工がしやすい材料です。
肌ざわりが繊細であたたかい感触なのが特徴。オイル仕上げしたチェリー材は赤みを帯び、時がたつほどに濃くなっていきます。 |
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用 途 : 和風家具・楽器・彫刻 |
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■オーク / Oak (ブナ科)
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ナラとして知られ家具材では最もポピュラーな材料。
柾目面では「とらふ」と呼ばれるもくがあり、洋風家具の材料などによく使われます。材質は硬く、強く、水が染み込みにくいため、酒樽、造船にも利用されます。
オーク/oakは日本では最近まで誤った英訳の 樫(かし)が使われてきましたが、樫材は堅すぎて加工が難しく、ほとんど家具には使用されてきませんでした。欧米で木製家具に使用されてきたのは樫ではなく、なら材です。 |
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用 途 : 洋風家具・酒(ウィスキー)樽・造船・木炭・車輌 |

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■アルダー / Alder (カバノキ科)
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広葉樹にしては比較的柔らかい材で、加工性に優れます。特にロクロ加工によく利用され有名です。乾燥は速く、材の安定性は良好。濃すぎず明るすぎない中間的な色合いと、やさしい木目は塗装しやすいこともあって家具用の材料として良材と言えるでしょう。
アメリカ西北部とヨーロッパが主な産地です。 |
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用 途 : 洋家具・ドア材・彫刻材・造作材など |
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